18歳少女歌手の衣装・振付に難癖 タイ軍政トップの逆鱗に忖度?



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プラユット首相の言い分はこうだ。「あの衣装と踊りはなんだ。恥ずかしくないのか」「国民やメディアは彼女に警告して欲しい」「商業主義はわかる、何か売りを考えないといけないこともわかる。しかしこの衣装と踊りは適当だろうか。タイらしさを守らなくていいのか」「外国の影響だ」などと、ほとんど「イチャモン」に近い。しかし軍事クーデターで政権を握った軍政のトップだけにその発言には重みがある。

ラムヤイさん側は忖度して自粛

軍政トップからの苦言に対し、ラムヤイさんの所属音楽事務所は、衣装の過激度を改善し、ヒット曲「ナイン・フロアーズ」に合わせて曲中に9回やっていた「トワーク」の数を3回に減らすことを進んで約束。プラユット首相から指示があったわけではないがその心中を忖度して、自主規制したのだ。

その後の15日にタイ南部のスラッタニーで行われたラムヤイさんのコンサート会場には警察官が派遣され、衣装と踊りを監視する事態となった。ラムヤイさんは原色のビキニというそれまでのステージ衣装から黒のビキニにデニムのジャケットを羽織るという地味な衣装で登場、「トワーク」の回数も減らして踊った。

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その一方で「ラムヤイは本当にタイ文化を破壊しているのだろうか」との声も出ている。

「長いことこのスタイルで歌ってきたラムヤイに罪はない」「衣装の下には下着を付けストッキングをはいているのでわいせつなではない」「権力者の一言に社会が一斉になびくのは不健全だ」などとネット上ではラムヤイ擁護の声が続々と広がっているが「ネット規制強化」をもくろむ軍政にはその声はむしろ逆効果になるかもしれない。

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