「咳やくしゃみの飛沫は4メートル飛び、45分間、空中に留まる」との研究結果

<豪クイーンズランド工科大学他の研究チームは、「ヒトの咳やくしゃみによって飛沫が空中に放出された後、飛沫に含まれる細菌の感染力は、どの程度持続するのか」について研究結果を発表した>

咳やくしゃみは、私たちにとって日常的な生理現象だが、これらによって空中に放出される飛沫は、いったい、どのように広がり、どれくらいの時間、残存するのだろうか。そして、その飛沫に細菌が含まれている場合、他の人々に感染させてしまうリスクは、どのくらいあるのだろうか。

豪クイーンズランド工科大学(QUT)とクイーンズランド大学(UQ)の共同研究チームは、「地球に広く分布する常在菌のひとつであり、院内感染の原因菌としても知られる"緑膿菌"がヒトの咳やくしゃみによって放出された場合、空中にどれくらい生存するのか」について研究してきた。

2014年8月には、呼吸器系医学雑誌『ソラックス(Thorax)』で、「咳による飛沫は、最長4メートル飛び、45分間、空中に残存する」との研究結果を発表している。

10秒程度で半減するものもあれば、10分以上かかるものも

この研究結果をふまえ、共同研究チームでは、「ヒトの咳やくしゃみによって飛沫が空中に放出された後、飛沫に含まれる細菌の感染力は、どの程度持続するのか」についてさらに研究をすすめ、2017年6月、『プロスワン(PLOS ONE)』において、ヒトの咳の飛沫に含まれる細菌には、早く減衰するものもあれば、減衰までに時間がかかるものも存在することを明らかにした。

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