ゲーセンがVR(バーチャルリアリティー)で華麗に復活

<アイマックスのVRゲームセンターで、バーチャルリアリティーの世界に没頭してテレビやパソコンでは味わえない圧巻の仮想体験を>

ゲームセンターにずらっと並ぶアーケードゲーム全盛期に生まれた私だが、『パックマン』に熱中することはなかった。思春期になると、ゲームセンターは文字どおり「ゲームオーバー」。21世紀を迎える頃には、任天堂などの家庭用ゲーム機に撃沈されていた。

81年に80億ドルだった全米のアーケードゲーム業界の売り上げは、99年には10億ドルに激減した。ところが今、ゲームマニアが再び街に繰り出している――バーチャルに進化したアーケードゲームを求めて。

ヒッピー文化の教祖として知られた心理学者のティモシー・リアリーはかつて、バーチャルリアリティ(VR)を90年代の幻覚剤と呼んだ。90年代半ばには、セガがVRを中心とする大型娯楽施設「ゲームワークス」を米シアトルにオープン。ただし当時は画質が悪く、アーケードのVRゲームが現実の世界らしく見えるようになったのは、ようやく最近のことだ。

今年2月、ロサンゼルスにオープンしたアイマックスVRエクスペリエンスセンターは、最先端のVRゲームを楽しめる施設。だがそこで私が最初に衝撃を受けたのは、VRアーケードのあまりに味気ない姿だ。

殺菌灯を連想させる青白い照明、事務所のような地味なカーペット、白く光る壁に埋め込まれた液晶画面。SF映画のぎらつくネオンも、騒々しい機械音や銃声の効果音もない。

1 2 3 4 次へ

関連記事(外部サイト)