「お金のために働くな」とファンドマネージャーは言った

<「日本人は極度のお金依存症になっている」と、鎌倉投信の新井和宏氏は語る。「まごころの投資」を掲げる同社の資産運用部長は、いい会社、いい経営者、そして幸せとお金の関係をどう考えているのか>

※インタビュー前編:「投資は科学」とは対極の投資哲学を掲げる資産運用会社

「お金のために働いてはいけない」――これは私が高校で講演する際によくいう言葉です。日本人は極度のお金依存症になっていると思います。「お金がないからできない」とか「お金のせいで自分はこんな仕事をしている」とか、現状を変えられないことの言い訳としてお金を引き合いに出すわけです。

お金はいいものでも悪いものでもありません。手段としては必要だけれども、人間は幸せになるために生きるのであって、お金を貯めるために生きるのではないはずです。

不安を解消するには互いをフォローしあうコミュニティを作ること

ちょっと考えてみてください。幸せになるためにお金はどのくらいのウエイトを占めますか? 先日イベントで聞いてみたら、多くの人の答えは50〜100パーセントの間でした。

では次に、自分が幸せを感じるのはどんな時かを考えてみてください。多くの人はお金で買えるものではないことを挙げるのではないでしょうか。セミナーや講演などで聞くと、「遊びや趣味を楽しむ時間」「十分な睡眠」「家族との団欒」などと答える人が多いんです。幸せになるのに実はお金はそれほどいらないにもかかわらず、お金が必要だという思い込みに縛られているということです。

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