「お金のために働くな」とファンドマネージャーは言った



こういう気持ちが芽生えたのは、この事業を興してからですね。「結い 2101」は自分の利益にしがみつかない投信であって、自分もそういう生き方をしたい。だって、きれいじゃないですか。

私は何のためにこれをやっているのか、自分でなければいけないのか、いつも問い続けています。自分はたまたまこれを思いついて、立ち上げたのは確かに自分かもしれないけど、それはたまたま神様が仕立てたのではないかとも思うんです。



素晴らしい経営者は例外なく謙虚。おごることなく、自分を消していく。

前職でストレスから体を壊したこと、リーマンショックから「投資は科学である」という思想に疑問を抱くようになったこと。そうした経験が「結い 2101」を発想するきっかけにつながっているだけで、僕に才能があったわけではありません。

おごるのが一番怖いんですよ。素晴らしい経営者はみなさん謙虚です。つまり、自分を消すということ。これがなかなかできないんだけど、なるべく自分を消していこうと決めたんです。そして、いい会社を選んで投資をして応援する、この枠組みを作ることに徹するんです。

枠組みさえ残れば私に何かあっても誰かが引き継げます。それに、いい会社は最終的に社会が決めるものだし、人はそれを残したくなる。だから枠組みを残せば絶対に存続できるんですよね。投資先が間違っていたら変えればいいんです。枠組み自体に問題があるわけじゃない。

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