母子の絆をより強くするという「優しい帝王切開」 とは?

英米でgentle C-section「優しい帝王切開」あるいはnatural C-section「自然な帝王切開」と呼ばれる新しい手術スタイルが浸透しはじめている。

安全で、余計なコストもかからず、家族の意向を大切にするこの「優しい帝王切開」は母親により強い満足感を与え、授乳率も上がると報告されている。

経腟分娩の疑似体験

従来の帝王切開といえば、産婦は半身または全身麻酔を受けたうえ、下半身はカーテンで仕切られて、(たとえ意識があっても)見ることができなかった。胎児は引っ張り出された後に各処置のために別室に連れて行かれ、対面するのは数時間後という場合もあった。

優しい帝王切開では、透明ビニールのカーテンを用い、母親が誕生の瞬間を目にすることができるようになっている。また、心電図モニターなどの機材を移動させて母親の胸元と片腕をあけておき、生まれた子供をすぐに抱きしめることができるようにする。その場での授乳もOKだ。さらに、従来のように医師が胎児を引っ張り出すのではなく、小さな切開口から胎児がなるべく自分のペースで外に出られるよう手助けもするという。そう、ふつうの経腟分娩のように。

ちょっと想像できないが、より自然な分娩に近い形にするという、イギリスですでに浸透しつつあったこの新しい手術スタイルへの要望は2年前にもNPRが報じている。 また先月のCNNの報道によると、イギリスでは約25%、アメリカでは32%の妊産婦がなんらかの理由で帝王切開を受けるが、ほとんどの女性が経腟分娩できなかったことへの敗北感や罪悪感、また産声や誕生の瞬間の記憶がないことによる出産体験全般への不満をあげている。

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