米国務省の人身売買リポートで浮上した「ロシアのアトランティス」

<毎年恒例の米人身売買リポートが槍玉に挙げたロシアの施設は数百年前に水没していた>

米国務省は「人身売買に関する報告書」で、人身売買の被害者やホームレスを保護する施設の支援をロシア政府がないがしろにしていると非難した。しかし、例として挙げられたロシアの施設の1つは、伝説でははるか昔から湖の底に沈んだ町にあることがわかった。

この報告書は、国務省が毎年刊行している。2017年版の発表にあたる6月27日には、レックス・ティラーソン国務長官やドナルド・トランプ大統領の長女で大統領補佐官を務めるイバンカ・トランプが出席する式典も開かれた。

444ページにわたる報告書には、各国の人身売買に関する状況について国務省の調査結果が詳細に記されている。なかでもロシアは、最も人身売買の状況が悪い国に分類されており、ロシア政府は人身売買の被害者を適切に保護していないとする。報告書の中で米国務省は、ロシア政府による対策の不備についてさまざまな具体例を挙げているが、その1つとして、キーテジという街にある、ロシア正教会が運営するホームレス保護施設に言及する。

報告書には以下のような文面がある。「ロシア正教会によって運営されているキーテジのホームレス保護施設は、人身売買被害者の受け入れを開始し、食事や寝泊まりする場所を提供しているものの、医療や心のケアは行っていない」

「ロシア政府はこの保護施設に経済的な援助を行っていない」と、国務省の報告は続けている。

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