獄中の劉暁波が妻に送った「愛の詩」

<中国の民主化運動の象徴的存在だった劉暁波が、収容先の病院で死亡した。投獄で引き裂かれた妻・劉霞に送った「愛の詩」とは>

ノーベル平和賞を受賞した中国の人権活動家・劉暁波(リウ・シアオポー)が13日夕方、死亡した。

今年5月23日には肝癌の症状がかなり進行していると診断され、6月26日には仮釈放になり治療のために病院に収容された。しかし中国当局は、治療で国外に出ることは許可しなかった。

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劉は数十年に渡って、中国の政治改革や人権擁護、一党独裁の廃止などを訴える活動を続けてきた。共産主義から民主的な政治体制への転換を図った旧東欧諸国と同じように、政治体制の転換や言論の自由を呼び掛ける「08憲章」の主要な起草者の1人だ。

しかし劉は、「08憲章」公表直前の08年12月に国家政権転覆扇動容疑で逮捕され、10年2月に懲役11年の実刑判決が下された。「国家政権転覆扇動罪」は、反体制派を逮捕・投獄する罪状としてよく使われる。

共産党統治下の中国政府は、政治犯に対して適切な医療措置を施してこなかった長い歴史があるため、支援者も劉の症状が末期になるまで医療を受けられないのではないかという恐れを抱いていた。

「これは政治的抹殺以外の何物でもない」と、中国の民主活動家・胡佳(フー・チア)は話している。

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ノルウェー・ノーベル委員会は6月に公表した声明の中で、「投獄されているために劉暁波が必要な医療措置を受けられないとすれば、中国当局には重大な責任がある」と述べている。

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