ロシアにおける「ロシア・ゲート」疑惑──戦略的思考か?疑惑の矮小化か?

<初の米ロ首脳会談をロシア側はどう捉えたのか。大局的な観点からの米ロ関係の展望に関するコメントが目立つが、これは「ロシア・ゲート」疑惑を矮小化したいというロシアの考え方を表してもいる...>

7月7日、G20会議の行われたハンブルグで、米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が初めて会談した。当初30分程度とされていた会談は、予定を大幅に超過して2時間15分続き、シリア、ウクライナ、朝鮮半島情勢、サイバーセキュリティ問題などが議論された。

日本や米国メディアの最大の関心事は、昨年の米国大統領選挙に対するロシアの「介入」疑惑についてであった。すでに様々なところで報じられているように、この問題について、トランプは数度にわたりプーチンにロシアの「介入」があったのかを問いただし、プーチンがそれを否定するというやり取りがあった。両国の公式発表には微妙な温度差があるが、ロシアのラブロフ外相によれば、プーチンはトランプに対して、もし介入があったと主張するのであれば、その証拠を提示するよう求めた。そして、トランプはプーチンの説明を「受け入れた。」

【参考記事】初顔合わせの米ロ首脳会談、結果はプーチンの圧勝

ロシアではどのように受け止められたのか

2014年3月にロシアがクリミアを併合して以来続く米ロの対立は、当初トランプの大統領就任によって改善することが期待されていた。しかし、その後両者が米ロ関係の現状を「冷戦終結以降最悪」だと評価するなど、その関係は冷え込んだままである。

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