トルコ最大野党による「正義の行進」の意義

<トルコの最大野党・共和人民党によるデモ行進「正義の行進」が、6月14日から7月9日までの25日間、アンカラからイスタンブルにかけて行われた。最終日の7月9日には150万人が参加したと見積もられた。トルコ政治は今、どうなっているのか>

トルコ政治の分極化

最近のトルコ政治の特徴の1つは分極化である。これは、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領および公正発展党の支持者と、公正発展党を支持しない人々の間の乖離である。

さらに公正発展党を支持しない人々は、世俗主義エリート、クルド人、リベラリストに大別される。世俗主義エリートは、世俗主義を党の柱とする野党第一党の共和人民党、クルド人はクルド系政党の人民民主党にそれぞれ投票するのが一般的なパターンである。

2015年の6月および11月の選挙では、人民民主党が躍進したが、その要因はクルド系の政党という枠を超え、公正発展党への対抗勢力として広範な支持(特にリベラリストの取り込み)を集めたためであった。

人民民主党が広範な支持をえた理由の1つは、政治的な計算なしに行動する姿勢であった。例えば、人民民主党に所属するスル・スラヤ・オンデル議員は、2013年5月から6月にかけて公園再開発反対運動に端を発し、その後反公正発展党・反エルドアン運動へと発展したゲズィ公園でのデモにいち早く参加し、警察による唐辛子ガスの被害者ともなった。ゲズィ公園のデモには共和人民党の議員も参加したが、オンデル議員に比べると参加は遅く、常に政治的な立ち位置やインパクトを計算していた。

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