流血の8月へ向け、ロシア軍がウクライナ国境に集結

<ロシアは関与を認めないが、戦闘は激化している。ウクライナからの分離独立を目指す親ロ派のドンバス地方では、過去72時間で9人のウクライナ兵が死んだ。流血のピークは例年、8月と決まっている>

ウクライナとロシアの国境地帯で例年戦闘が最も激化する8月を控え、ロシアがウクライナ東部の親ロシア派支配地域に軍隊を送り込んでいる、とウクライナ政府は警戒する。一方ロシアは、自国の軍隊を自国に配備するあらゆる権利があると、即座に反論した。

【参考記事】ウクライナ戦闘激化で試されるトランプ──NATOもEUも捨ててロシアにつくのか?

2014年3月にロシアがウクライナのクリミア半島を併合して以降、両国の関係は著しく悪化した。これまでロシアは国境地帯の親ロシア派武装勢力を支援してきたが、ウクライナに対して宣戦布告はせず、戦闘への関与を否定し続けている。

ウクライナ軍の公式フェイスブックに投稿された軍会議の動画で、ビクトル・ムジェンコ軍参謀総長はロシア軍の国境地帯で新たな動きを確認した、と言った。

「国境に集結しているロシア軍の組織や職員の構成や、武器や装備を増強しつつある状況から判断して、彼らは攻撃部隊であり、急襲作戦に出る可能性がある」

ムジェンコが特定した部隊は、具体的に3個の自動車化狙撃師団を指す。そのうち2つは戦闘で荒廃したウクライナ東部ロシア国境でドネツク州とルガンスク州を含むドンバス地方に本部を置き、もう1師団ははるか北、ロシア西方の都市スモレンスク近郊に配備されている師団だ。

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