母ダイアナの死と心の傷を乗り越えて ヘンリー王子独占インタビュー(後編)

<ダイアナ元妃の死後、長らく精神的なダメージに苦しんだヘンリー王子は、今メンタルヘルスの解決を支援する活動に取り組んでいる。本誌単独インタビューの後編>*この記事はニューズウィーク日本版2017年7月4日号に掲載したものです。

<ヘンリー王子インタビューの前編はこちら>

そして最後の役割は、これまでの王族が考えもしなかったメンタルヘルスの問題に取り組むことだ。この活動は現在、ヘンリーが兄夫妻も巻き込んで、イギリス政府と協力して進めている。「政府には資金があり、私たちには発信力がある」と思うからだ。

この活動は、たぶん王子自身の問題の解決にも役立つ。彼は何度か「持って生まれた性格も変えることができる」と断言したが、それはある程度まで自分のことを言っているようだ。

ヘンリーは09年に、兄と共にロイヤル財団を立ち上げた(後に兄の妻キャサリン妃も加わる)。そのプロジェクトの1つ「フルエフェクト」は、ギャングに引き込まれかねない貧しい子供たちをスポーツを通じて、前向きに導くことが目標。筆者は王子と一緒に、イングランド中部のノッティンガムにあるフルエフェクトの現場を訪れた。

最初に立ち寄ったのは市内のナショナル・アイスセンターの屋外。ヘンリーの「普通」の側面には全く興味のない9歳の少年少女約30人が集まっていた。彼らが求めていたのは壮大なショーと、王子らしいオーラだった。

普段着のヘンリーはジョークを連発し、子供たちを笑わせ、くつろがせた。

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