サマーキャンプの子供たちに、聖地「解放」の戦闘を教え込むハマス

<ハマスがサマーキャンプで子供たちに戦闘を模擬体験させる映像が公開された。ハマスは毎年やっているキャンプの一環というが、その内容は聖地をめぐる衝突に酷似している>

エルサレムの聖地の管理をめぐり、イスラエルとパレスチナの緊張が高まるなか、衝撃的な映像が公開された。イスラム原理主義組織ハマスが主催したサマーキャンプで、パレスチナ自治区ガザの子供たちがイスラエルの治安部隊との衝突を模擬体験する映像だ。

YouTubeのハマス系チャンネルに7月19日にアップされたこの映像では、エルサレム旧市街の聖地(ユダヤ教徒は「神殿の丘」、イスラム教徒は「高貴な聖域」と呼ぶ)に通じる門のレプリカを背景に、ハマスの戦闘員に扮した子供たちがイスラエルの警官に扮した子供たちと戦う。

ハマスのサマーキャンプの動画


この模擬戦闘は、サマーキャンプの「卒業式」として行われたと、地元イスラエルのメディアは報じている。映像は何人かの子供たちが門の前に集まる場面から始まる。彼らは聖地に礼拝に来たイスラム教徒という設定だ。

その1人が警官を刃物で刺し、別の警官に撃たれて倒れる。警官隊の激しい銃撃にさらされながら、イスラム教徒たちは「殉教者」を運び出す。そこにハマスの戦闘員に扮した子供たちが登場。門の前に設置された金属探知機を破壊し、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びつつ、聖地を占拠する。

メディアはこの映像を聖地「解放」のための戦闘訓練と報じているが、ハマスの報道官は本誌のメール取材に対し、こうした見方を否定した。

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