トランプの力を過信して米議会に負けたプーチン、次の一手

<プーチンは、トランプの「強権」で対ロ制裁を解除させようとして米議会の制裁強化を食らってしまった。このまま引き下がるわけがない>

先週、ロシアに対する制裁強化法案にいやいや署名させられたドナルド・トランプ米大統領が、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を羨ましがっていたとしても不思議ではない。

ロシアでは、議会が大統領の政策をつぶそうとしたり、メディアが大統領の失敗をいちいちあげつらったりしないし、大統領の防壁である情報機関が大統領のあら探しをすることなどあり得ない。

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トランプが、世論に押されて対ロ制裁強化法案に署名し、対ロ外交の自由を失ったのに対し、プーチンは好きなように対米外交を行える。

それほどに、両国の政治風土はまったく違う。それが今、相互に影響を及ぼそうとしている。

【参考記事】トランプとの会談前、ロシアはジョージア領土を奪っていた

米紙ワシントン・ポストによれば、トランプと同じ共和党のある上院議員は最近、こう明言した。「我々はアメリカ国民に奉仕する。大統領に仕えるのではない。政権が望むことを議会が従うのは、それが決して国民を苦しめない場合に限る」(サウスカロライナ州選出、ティム・スコット上院議員)

あり得ない大統領批判

ロシアでは、議員が大統領にこんな物言いをするなど、野党議員でもあり得ない。

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