10日でクビのスカラムッチにも酷評されるトランプ劇場

<元海兵隊大将のケリー首席補佐官もお手上げ状態。「お騒がせ」大統領の暴走はまだまだ続く>

「お騒がせ大統領」のドナルド・トランプには、一貫性がほとんどない。唯一の例外は、常に制御不能という点だ。

元海兵隊大将のケリー国土安全保障長官が大統領首席補佐官に起用されたときは、これでトランプ政権の大混乱も少しは落ち着くという見方が広がった。生真面目な元軍人のケリーなら、勝手気ままなトランプをおとなしくさせられると思われていた。

だがケリーは輝かしいキャリアの中でおそらく初の、ひどい挫折を味わった。ニューヨークのトランプタワーで行われた8月15日の記者会見で、ネオ・ナチやオルト・ライト(オルタナ右翼)と左派の平和的なデモを同列に論じるトランプの横で肩を落とすケリーの姿は、ひどく無力に見えた。

極右勢力を擁護するために左派の「オルト・レフト」を非難し、奴隷制の維持を主張した南軍の司令官ロバート・リーとアメリカ建国の父ジョージ・ワシントンを同等に扱ったトランプは、明らかに限度を超えていた。メルク、アンダーアーマー、インテルといった大企業のCEOは、沈みゆく船から逃げ出すように大統領諮問機関の委員を次々と辞任。2つの諮問機関は解散に追い込まれた。

【参考記事】白人至上主義の扱いめぐり共和党もじわり「トランプ離れ」

与党・共和党の大物議員たちも、ほぼ全員が大統領の発言を激しく非難した。メディアはトランプに白人至上主義者のシンパというレッテルを貼った。

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