「ADHDと睡眠障害は表裏一体である」との見解が明らかに

<アメリカの子どものうち約11%がADHDと診断されているが、その原因は解明されていない。欧州神経精神薬理学会の会議で、「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解を発表された>

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、不注意(集中力がない)、多動性(落ち着きがない)、衝動性(考える前に実行してしまう)という3つの症状を持つ行動障害である。米国では、2012年時点で、4歳から17歳までの子どものうち約11%にあたる640万人がADHDと診断され、その割合は、2003年時点の7.8%から増加している。

ADHDの原因については、これまでに、遺伝子や脳の発達、早期教育など、様々な要因が挙げられているが、まだ完全に解明されていないのが現状だ。

「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解

蘭アムステルダム自由大学医療センター(VUmc)の准教授であるサンドラ・コーイ博士は、2017年9月、仏パリで開催された欧州神経精神薬理学会(ECNP)の会議において、「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解を発表した。この見解が立証されれば、今後のADHDの研究方法や治療法にも大きな影響を与えるとみられている。

ADHDの症状に似た行動障害と睡眠との関係については、米アルベルト・アインシュタイン医学校のKaren Bonuck教授も、6ヶ月から7歳までの子どもを対象に実施した2012年の研究結果において「いびきや口呼吸、無呼吸などの睡眠呼吸障害(SDB)がみられる子どもは問題行動を起こしやすい」ことを明らかにし、子どもの睡眠呼吸障害に幼少時から注意を向けるよう警告した。

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