トランプは北朝鮮核問題を外交解決へと導けるか

<北朝鮮に核開発を放棄させる外交的解決策が周辺国間で探られるなか、来週日中韓を歴訪するトランプには調整役を果たす期待がかかるが>

トランプ大統領の東アジア歴訪が迫る中、ここ45日間ほどの間、北朝鮮はミサイル発射や核実験などといった軍事的挑発を控えています。この点に関して11月1日に新内閣発足にあたって会見に臨んだ安倍総理は、「言葉による挑発は続いている」としながらも「北朝鮮側から対話をしてほしいと言ってくる状況をつくらなければならない」という基本スタンスを表明していました。

では、今回行われる東アジア諸国とアメリカの一連の首脳会談では、北朝鮮問題については、本当に外交的な解決へと向かうのでしょうか? この点を占う上で、関係5カ国の立場を確認してみます。

まずアメリカでは、トランプ大統領としては「国内のトラブル」を多く抱える中で、外交的成果を出さなくてはならない状況に追い込まれています。ロシア疑惑では3人の元側近が訴追される一方で、ハリケーンで被災したプエルトリコに対して冷酷な姿勢を示して以来、支持率は40%割れが恒常化しており、史上最低(就任9カ月の時点で)水準という状況です。

そんな中で、野党の民主党が「北朝鮮への一方的な軍事作戦を禁止する」決議を提案しています。その意味合いですが、現在のトランプ政権をめぐる状況は「政権浮揚のためにギャンブル的な強硬策に打って出る」ような条件下にはありません。

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