泥仕合の様相を呈してきた、アメリカの「セクハラ糾弾」合戦

<左右対立の構図の中で「セクハラ糾弾」は暴露合戦の泥仕合に。背景にはリベラル勢力による「いずれはこの問題でトランプを」という思惑も絡んでいる>

今週に入っても、アメリカのトップニュースは、アラバマ州の連邦上院議員補欠選挙で「セクハラ疑惑」を告発されて窮地に立っているロイ・ムーアという共和党候補の問題です。

11月9日(木)のワシントン・ポスト紙のスクープは、ムーア候補が地区の副検事だった30歳代の時に、4人の未成年女性に対して性的な行為を行ったという内容でした。その後、当時16歳だったという第5の女性など全部で8人の女性が、意に添わぬ行為の被害者として名乗り出てきています。スクープから約10日後の11月20日には、最初にワシントン・ポストで取り上げられた「当時14歳」だったというリー・コーフマンさんという女性がNBCテレビに登場して証言する事態にまで発展しました。

この問題ですが、トランプ大統領は、現在でも「アラバマでの補選ではムーア候補に投票して欲しい」とは言っています。ですが、最新の報道では「イメージダウンになる危険」を考えて、大統領自身はムーア応援の運動は行わないようです。

一方で議会共和党の幹部は、スキャンダルが発覚した当初から、「候補を辞退すべき」という姿勢を取っています。そんな中で、補選の行方を占う世論調査のデータでは、FOXニュース、調査会社グラビス・マーケティングなどの最新調査で、民主党のジョーンズ候補が5〜8%先行という数字が出ています。

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