黒海上空でロシア軍機が米軍機に異常接近、新冷戦で増えるニアミス

<沿岸国がほとんど旧ソ連・東欧から西側に奪われた黒海で、巻き返しを図るロシアとアメリカのつばぜり合いが激しさを増している>

ロシア軍の戦闘機が黒海上空で米軍機に「危険な」異常接近をした件で、両国の非難合戦がヒートアップしている。ロシア軍の元将校は、そもそも米軍機が黒海上空を飛んでいるのがおかしいと言った。

ロシアのスホーイSu30戦闘機は11月25日、黒海上空で米哨戒機P8Aポセイドンに異常接近した。同盟国の領海に接近し過ぎたロシア機を発見した米軍機が型どおりに追い払おうとしたときだ。黒海は公海なので、ロシアにも周辺のアメリカの同盟国にも上空を飛ぶ権利はある。

黒海上空では、2014年にロシアがウクライナのクリミアに侵攻して以降、緊張を伴う戦闘機のニアミス事例が何度も起きている。だが今回のニアミスは、そうした事例のなかでもとりわけ目を引くものだ。

「自国の湖」のように振る舞いだしたロシア

米国防総省によれば、ロシアの戦闘機は急降下して米軍機を追跡したとれば、ロシア機はさらに米軍機の前を左右に横切りながらアフターバーナーを噴射したという。米軍機は混乱して「15度回転し、激しく揺れた」と、国防総省は説明している。

ロシア軍はその後、公海上で進路妨害があったことを認めたが、危険飛行だとする非難には反応しておらず、今回の事案に関するさらなる詳細についても明らかにしていないと、ロシア国営のイタル・タス通信は報じている。

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