小さな飛行士が壮大な宇宙の旅に

<太陽系外に超高速宇宙船を飛ばす「スターライト」計画の乗組員は、体長1ミリに満たないが強靭な微生物だ>

広大な宇宙を旅して他の星々を訪ねるのは、人類にとって大きな夢。だが当分は、順番待ちの列に並んで待たなければならないようだ。

というのも、太陽系外に旅立つ生物の栄えある第1号となるのは、2種類の微生物の予定だから。どちらも体は1ミリに満たないほど小さいが、厳しい宇宙の旅を生き延びられると専門家が考えるほどの強靱な生命力の持ち主だ。

まず1つ目はクマムシ(上写真)。拡大して見るとブタのような愛嬌のある姿をしているが、地上で最も回復力に優れた生物と言われ、それ故に候補に選ばれた。既に地球の周回軌道を回った実績もある。

世界には1000種を超えるクマムシがいる。中には、地球に何が起ころうとも生き延びることができるだろうと科学者が考えるほど強い生命力を持つ種類もいる。

2つ目は線虫の一種「カエノラブディティス・エレガンス」、略してC・エレガンス。これまで半世紀以上にわたり、世界中の科学者が睡眠から老化までさまざまなテーマで研究材料としてきた生き物だ。全部で959個ある細胞全てについて解析が済んでいる。

03年に空中分解して乗員7人が死亡したスペースシャトルのコロンビアにも積み込まれていたが、事故を生き延びたことでも知られる。

クマムシとC・エレガンスを宇宙に送るミッションの計画の名前は「スターライト」。

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