インドネシア・パプアで豪雨による洪水被害拡大 死者100人超、森林伐採が影響か

<雨期終盤で雨水が蓄えられた山間部に豪雨が続き土石流が発生。急速な開発が進められるパプアの特殊な事情も>

インドネシアの最東端、ニューギニア島の西半分近くを占めるパプア州で3月16日以来、豪雨による土砂崩れ、洪水が発生。国家災害対策庁(BNPB)によると20日までに104人が死亡、79人が行方不明となっている。環境団体などは土砂崩れや洪水の一因として、被災地付近の山間部で不法に進められた開発で多くの樹木が伐採されたことがあると指摘している。

インドネシアでは11月から3月までが雨期とされ、篠突くような豪雨が集中的に降ることが多く、首都ジャカルタでも幹線道路や立体交差の底部で冠水被害が発生することも頻繁で、エンストを起こした自動車を安全な場所まで押す臨時のアルバイト少年たちが待ち構えているのが日常の風景である。

そんな大雨による被害には慣れているインドネシアだが、豪雨による土砂崩れ、鉄砲水、土石流の発生も特に山間部では頻発している。

3月16日午後6時ごろから降り始めた大雨は17日午前まで続き、パプア州・州都ジャヤプラの西郊外、空港のあるセンタニ地区に洪水と土砂崩れの大きな被害をもたらした。

「ジャカルタ・ポスト」などの地元紙の報道では、救援活動に当たっているBNPBの最新のまとめとして、センタニ地区を中心にこれまで104人が死亡し、160人が負傷、うち85人が重体、79人が行方不明となっているほか、約1万人が18カ所の施設に避難しており、住居の被害は350戸、商店は100店が破壊されたとしている。

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