G7切り崩す習近平「古代シルクロードの両端は中国とイタリア」

 

陰の立役者ミケーレ・ジェラーチ

この「晴れの舞台」の立役者は、実はついこの間まで中国の大学で教鞭をとっていたミケーレ・ジェラーチというイタリア人経済金融学者だ。2008年から浙江大学の教授を務め、2013年からは同じく浙江省にある寧波諾丁漢大学(The University Of Nottingham Ningbo China)でも教育研究に当たっていた。この大学はイギリスを懐柔するために2004年、胡錦濤政権時代に設立されたもので、そのころ浙江省の書記だった習近平は、祝いの言葉を寄せている。

ジェラーチはもともと銀行に勤めた経験もある投資家でもあったことから、中国経済、特に一帯一路に強烈な興味を持った。

2018年5月にイタリアで選挙があり、紆余曲折を経て8月に現在の新政権が誕生したのだが、現政権は誕生2カ月後に「中国任務ワーキンググループ(中国担当タスクフォース)」を設立した。その代表者が新政権で経済発展省次官に抜擢されていたミケーレ・ジェラーチだ。流暢な中国語をあやつるジェラーチは、「イタリアこそが一帯一路に参画すべきで、古代シルクロードの始発点であったローマが、新時代のシルクロードに参画しないことはあり得ない話だ!」という主張の持ち主なのである。

習近平のイタリア訪問に合わせて、3月22日、中国政府の通信社である新華通信の電子版・新華網がジェラーチを独占インタビューし、それを中国政府網が大きく報道している。

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