トランプの最新エセ科学:風力タービンは「がんの元」

<化石燃料を賛美し、再生可能エネルギーを嫌うトランプの「悪意ある無知」>

ドナルド・トランプ米大統領は4月2日に開かれた共和党全国委員会の夕食会で行ったとりとめのないスピーチの中で、風力発電を批判した。風力タービンは周辺の土地や不動産の価値を下げるし、鳥を殺すし、がんの原因にもなると主張した。

地球温暖化を認めず、風力発電に断固として反対してきたトランプは、石炭をはじめとする従来型の化石燃料を賛美し、再生可能エネルギーを異様なまでに悪者扱いすることが多い。科学者たちは、そうしたトランプの姿勢を「悪意ある無知」と称している。

風力発電を批判する際にトランプが最もよく口にするのが、風力タービンが鳥を殺すという主張だ。確かにそうだが、風力タービンが鳥を殺す確率は、そのほかのエネルギー源に比べてはるかに低い。また彼は、風力タービン(トランプは風車と混同しているようだ)に頼ることは、風が吹かなければ発電もできないことを意味するとも主張しているが、蓄電池があれば問題ない。

トランプは2日の夕食会で、2016年の大統領選で対立候補だったヒラリー・クリントンに対する批判の一環として風力発電を取り上げた。クリントンは大統領選の際、従来型の化石燃料への依存を減らし、二酸化炭素排出量を減らすために、風力タービンへの投資を増やすべきだと提言していた。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)