忘れるな! 4月施行の「高プロ制度」が日本の格差を拡大させる

<昨年成立した高度プロフェッショナル制度を覚えているだろうか。ワーキングプア問題は解決の糸口もないまま、悪法がまた1つ増えた>

突っ込んだ議論をまたずに、働き方改革関連法案の一環として「高度プロフェッショナル制度(高プロ制度)」は昨年成立した。忘れている人もいるかもしれないが、この4月からの施行である。格差の拡大、ワーキングプアの増大を招く懸念はぬぐえない。

人間が生きていくためには、精神的欲求(精神の安定性)と物質的欲求(生活の安定性)の両方を充足させることが必要だ。人間が働くのは「物質的欲求」、すなわち、食べていくためである。それも自分自身だけではなく、家族のためにでもある。

適切な労働によって適切な賃金をもらっているならば、贅沢をしなくても、普通の暮らしはできる。組織(企業等)から給料をもらって働いている、いわゆるサラリーマン層が一番多いのは、経済的に安定しているからである。

改めて振り返る、日本でワーキングプアが生まれた理由

しかしながら、日本では小泉内閣(2001〜06年)の「聖域なき構造改革」という新自由主義的な改革によって、雇用政策に規制緩和(改正労働者派遣法)が取り入られた。これにより、それまで正規社員が中心であった企業に非正規社員が急増し、非正規社員が企業の収益確保のための緩衝材になってしまった。

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