妻より夫が極悪非道 新たな暴露本が明かすトランプの娘夫妻の正体

それらの報道を1つにまとめて要約することは、内容に目新しさはなくても、状況が整理されるからだ。

スティーブ・バノン前大統領首席戦略官・上級顧問やレックス・ティラーソン前国務長官に近い複数の情報提供者から仕入れた話もある。ティラーソンが、サウジアラビアやカタールとアメリカの微妙な関係にクシュナーが干渉して国を危険にさらしたと苦言を呈すると、クシュナーは憤慨して部屋を出て行った。クシュナーは「爆竹に火を付けて、爆発しそうだと思ったら他人に渡すタイプの人間だ」と、ある人物は語る。

昨年ベストセラーになったマイケル・ウォルフの『炎と怒り』(邦訳・早川書房)のように、『クシュナー株式会社』は読者が望んでいるものを提供する。ただし、この手の本は夢中になって読んでも、決して読み返そうとは思わないもの。こういう痛快な話には賞味期限があって、後で胸やけさえ覚えるかもしれない。

それでも無性に読みたくなってしまうのだが。

Kushner, Inc.: Greed. Ambition. Corruption. The Extraordinary Story of Jared Kushner and Ivanka Trump
『クシュナー株式会社――強欲、野心、腐敗』
 ビッキー・ウォード 著


<2019年4月16日号掲載>



※4月16日号は「世界が見た『令和』」特集。新たな日本の針路を、世界はこう予測する。令和ニッポンに寄せられる期待と不安は――。寄稿:キャロル・グラック(コロンビア大学教授)、パックン(芸人)、ミンシン・ペイ(在米中国人学者)、ピーター・タスカ(評論家)、グレン・カール(元CIA工作員)。



ルース・グラハム(ジャーナリスト)

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