下水管を塞ぐ「ファットバーグ」がロンドンやニューヨークで問題に 最大130トンも

記事まとめ

  • ロンドンやニューヨークの下水管で「ファットバーグ」が問題となっている
  • 下水に流されたゴミに調理油などの油脂が絡み付いて固まり大きくなっていく
  • ロンドンでは17年に約130トンもの特大ファットバーグが発見された

下水管に住みつくモンスター「ファットバーグ(油脂の塊)」退治大作戦

ロンドンニューヨークの下水管を塞ぐ「ファットバーグ」の正体と最善の対策とは>

大都市の下水管でぶくぶく太る怪物ファットバーグ。その怪物はやがて体長250メートル、体重はザトウクジラ4頭分にも成長し、地上の世界に病原菌をまき散らす――。

ハリウッド映画の話かと思うかもしれないが、ちょっと違う。ファットバーグは世界の大都市で近年大きな問題になっている油脂の塊のこと。下水に流されたウエットティッシュや生理用品といったゴミに調理油などの油脂が絡み付いて固まり、下水管にこびりついて雪だるま式に大きくなっていく。

ファットバーグは「現代人の使い捨て文化を象徴する存在だ」と、ガーディアン紙のティム・アダムズ記者は語る。確かにファットバーグが大きな問題になってきたのは比較的最近だ。

最大の「犯人」とされる赤ちゃんのお尻拭きは1960年代から存在するが、現在のように大人向けやペット用製品まで登場したのは2000年代半ば。「水に流せる」とうたうものが多いが、大半は生分解性ではない。ファットバーグを切り裂いてみるとペンや義歯や腕時計が出てくることもある。

一方、こうした固形物に絡み付く油脂を下水に垂れ流す最大の犯人は飲食店だ。ロンドンの水道会社テムズ・ウォーターの調べによると、市内のファストフード店の9割が適切なグリストラップ(油水分離阻集器)を装備していなかった。

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