遠藤謙、義足開発で起業し、目下の目標は「東京パラ金メダル」【世界が尊敬する日本人】

<「義足のランナーが健常者より速く走れる日が来るんじゃないか」――そう感じて「Xiborg(サイボーグ)」を起業。全米チャンピオンとの契約も勝ち取った遠藤が語る「大企業とは違う僕たちの役割」>



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「今までにない感覚を味わった。もしかしたら義足のランナーが健常者より速く走れる日が来るんじゃないかって」──義足の金メダリスト、オスカー・ピストリウス(南アフリカ)が走る姿を間近で見たときのことを、義足エンジニアの遠藤謙(写真左)は振り返る。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)でロボット義足を研究していた遠藤が、「障害者は健常者を超えられない」という思い込みを覆され、競技用義足への興味が湧いた瞬間だった。

帰国後もソニーコンピュータサイエンス研究所で研究を続けつつ、2014年には元陸上400メートルハードル日本代表の為末大らと共に義足開発企業「Xiborg(サイボーグ)」を起業。

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