ベネズエラ危機、独裁打倒の失敗とアメリカの無責任

<グアイドの反政府デモは今回も不発 軍事介入をにおわせつつ何もしない米政府の罪>

始まりはサプライズだったが、終わりは今までどおりの尻すぼみ。ベネズエラの独裁政権打倒はならず、例によってトランプ米政権は、全てはキューバとロシアのせいだとかみついた。

それは4月30日の早朝だった。野党指導者で国会議長のフアン・グアイド(1月に暫定大統領への就任を宣言している)は、軍人や有力な野党政治家レオポルド・ロペスらを従えて軍隊に決起を呼び掛け、共にマドゥロ政権と戦おうと訴えた。

ツイッターに投稿された動画を見ると、グアイドは首都カラカスの空軍基地前で、ニコラス・マドゥロ大統領による「権力の強奪」を今こそ終わらせなければならないと叫び、国民や軍に政権打倒の「最終段階」への参加を呼び掛けている。

ちなみにロペスは、この動画が出る直前まで自宅に軟禁されていた。どうやら反政府側に加わった兵士たちによって軟禁を解かれ、駆け付けたらしい。

その後、ベネズエラのソーシャルメディアは、持ち場を離れる兵士や、反政府を示す青い腕章を着けてグアイド率いる「自由作戦」に参加する兵士の姿を捉えた投稿であふれた。

しかし、こうした投稿に見入る人々の驚きや期待はどこへやら。市民による大規模なデモ行進も、軍幹部の離反も現実には起こらなかった。

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