シリアのイドリブ県で戦闘が激化するなか、政府軍が再び化学兵器攻撃か?

<シリア軍が化学兵器を使用したと報じられたが、その狙いは何だったのか。シリアで使用される化学兵器は、軍事的効果以上に政治的効果を狙ったものであることだけは明らかだ......>

シリア北部のラタキア県で5月19日、シリア軍が化学兵器を使用したと報じられた。新たな攻撃が行われたとされるのは、イドリブ県との県境に位置するクルド山地方カッバーナ村のクバイナ丘で、攻撃に使用された砲弾3発には塩素と思われる有毒物質が装填されていたという。

第一報を伝えたイバー・ネットとは?

ニュースはイバー・ネットを名のるサイトが配信し、反体制系のメディアと活動家がネット上で拡散した。

Ebaa.news, May 19, 2019

ベルギーに拠点を置き、シリア軍の化学兵器使用を追及してきた反体制系NGOの化学兵器違反記録センター(CVDCS)も、複数の目撃者や医師の証言として、砲弾が爆発した直後に黄色の煙が上がり、少なくとも4人が目の充血や呼吸困難といった症状を訴えたとする報告書を発表した。

このうち、イバー・ネットはシャーム解放機構に近いとされるサイトである。このシャーム解放機構が何者かについては、シリア内戦への関心がすっかり低下するなかで、忘れられてしまっているかもしれない(あるいは、そもそもその存在さえ知られていないかもしれない)。

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