シリアのイドリブ県で戦闘が激化するなか、政府軍が再び化学兵器攻撃か?

だが、彼らこそがシャームの民のヌスラ戦線、すなわちシリアのアル=カーイダの後身組織だ。

シャーム解放機構はテロ組織か?

ヌスラ戦線はそもそもはイラクのアル=カーイダであるイラク・イスラーム国のフロント組織として活動を開始した。2013年4月に彼らと袂を分かったイラク・イスラーム国が、イラク・シャーム・イスラーム国(ISIS、ISIL、2013年4月)、さらにはイスラーム国(2014年6月)に名を変え、アル=カーイダから破門(2014年2月)を言い渡されたのとは対象的に、ヌスラ戦線は当初、アル=カーイダに忠誠を誓い続けることで存在を誇示しようとした。

だが2016年7月、いわゆる自由シリア軍諸派との共闘を強め、劣勢を打開するためにアル=カーイダとの絶縁を宣言、組織名をシャーム・ファトフ戦線に変更した。さらに2017年1月には、バラク・オバマ前米政権の支援を受けていた「穏健な反体制派」と糾合し、現在の組織名、すなわちシャーム解放機構を名のるようになった。

シャーム解放機構を国際テロ組織アル=カーイダとみなすことについては賛否両論がある。オバマ前政権は2012年12月に、ヌスラ戦線をFTO(外国テロ組織)に指定、国連も2013年5月にアル=カーイダ制裁委員会リストに追加登録した(いずれも当初はアル=カーイダの別名として登録)。

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