シリアのイドリブ県で戦闘が激化するなか、政府軍が再び化学兵器攻撃か?

唯一、ホワイト・ヘルメットだけがシャーム解放機構と行動を共にすると明言した。

Eldorar.com, January 21, 2019

イスラーム国が国家建設をめざしたのとは対象的に、シャーム解放機構は中央集権的な統治体制を確立しようとしない点で巧みだ。だが、最近では欧米メディアでも、イドリブ県が「シャーム解放機構の支配下にある」と報じるようになっており、この事実を踏まえることなくして、事態を的確に理解することはできなくなっている。



欧米諸国に向けた悲痛な叫び

とはいえ、日本や欧米諸国では、イドリブ県に対するシリア・ロシア軍の攻撃は大きく報じられてはいない。これらの国が、好むと好まざるとにかかわらずアル=カーイダを支援してきた自らの過去を清算しようとしているからだ――そうした穿った見方をするかどうかはともかく、イバー・ネットの報道は、シリアの惨状に目を向けるよう訴える悲痛な叫びに見える。なぜなら、2017年4月と2018年4月のシリアに対する米国(そして英国、フランス)のミサイル攻撃を思い起こせば明らかな通り、欧米諸国が、反体制派の救世主よろしく、シリア政府に対して強硬な対応をとるきっかけ(口実)は、化学兵器しかないからだ。

イバー・ネットは、イスラーム国に近いアアマーク通信と同じくプロパガンダ機関で、発信する情報には疑わしいものが多い。

関連記事(外部サイト)