米中新たな火種、イランのミサイル開発を支援した危険人物の引き渡しをアメリカが中国に要求

<アメリカが長年追ってきた中国人実業家を制裁対象に指定。パキスタンの「核開発の父」カーン博士にも匹敵する危険人物だが、中国はずっと引き渡しを拒否してきた>

米トランプ政権は5月22日、中国とイランを同時に標的に据えた、新たな制裁リストを発表した。イランのミサイル開発を支援したとして、過去に何度も制裁対象に指定されたことがある中国人実業家も、改めてリストに加えられた。

李方偉(リ・ファンウェイ)、またの名をカール・リー(ほかにも様々な偽名を使い分けている)は、「精密誘導・制御システムの部品から、推進剤の原料まで、弾道ミサイルの製造に必要なあらゆるものをイランに供給してきた」と、トランプ政権の高官は匿名を条件に本誌に明かした。

リーの制裁リスト入りは22日に連邦政府の官報で発表されたが、米当局によると、5月14日には議会の委員会に知らせていたという。

リーは、1970年代初めから北朝鮮、イラン、リビアの核開発を助けてきたパキスタンの「核開発の父」、アブドル・カディル・カーンにも匹敵する危険人物とみられている。米政府はジョージ・W・ブッシュ政権時代から10年以上にわたり、リーの活動を制限しようとしてきた。米司法省は2014年、フロント企業を通じ、経済制裁の対象であるイランと取引した容疑でリーを起訴し、FBIはリー逮捕につながる情報提供に500万ドルの懸賞金を出すと発表した。

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