日本語の名前のローマ字表記は、「姓+名」それとも「名+姓」?

「ケ小平はケ・小平」であり、姓の「ダン」は覚えやすいですが、名の「シャオピン」は発音として複雑です。「金・大中」も「キム」は音として把握しやすいですが、名の「デジュン」は、外国人には馴染みのない音になります。

ですから、中国や韓国の名前の場合は「簡単な音の姓」が先で、「特殊な音に感じられる名」は後という順番にするのは、比較的自然です。姓名の順序の話とは別になりますが、特に20世紀までにアメリカに移民した中国系などは、実用的な判断として、ファーストネームを英語風にする人が多かったのですが、それも名前の音が複雑だったからだと思います。

ところが、日本語の名前の場合は、最高で一つの子音に一つの母音が付随するだけの単純さ、また姓より名のバリエーションが特に多いわけでもない特質から、英語圏でもファーストネームを比較的覚えてもらえるという特徴があります。また、同じ理由から、過酷な差別を受けた世代や、二世、三世を除いては、ファーストネームを英語名にする人は中国系よりは少なめです。

同じアジア人として「英語圏カルチャーに対して独自性を主張」という気持ちは分からないではないものの、言語の構造が違うということはふまえた方がいいと思います。

さらに言えば、「姓+名」という順番にしていることもあって、日本人のファーストネームは、アメリカの場合、かなり親しみを持たれているということがあります。

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