「ゾウの天国」ボツワナがゾウの狩猟を解禁

<自然保護の優等生だったボツワナだが、新しい指導者が10月の選挙対策にゾウを利用しようとしている>

アフリカ南部のボツワナ政府はこのほど、5年間にわたって続けてきた「トロフィーハンティング」の一時停止措置を取りやめた。トロフィーハンティングとは、娯楽目的で行う大型動物の狩りのことだ。

ボツワナでは2014年、野生動物の明らかな減少を受けて、当時のイアン・カーマ大統領がゾウの狩猟を禁止。それまでの10年間でゾウの生息数が15%も減少していたからだ。禁止前には年420〜800頭のゾウの狩猟が認められていたが、枠を無視した密猟も後を絶たなかった。

それから5年、ボツワナはアフリカ大陸最後の「ゾウの聖域」と言われるようになった。ボツワナにはサバンナゾウ(アフリカゾウの2種類の亜種のうち1種)の3分の1強が生息している。


ボツワナのアフリカゾウの360度映像

ところが昨年4月に就任したモクウィツィ・マシシ大統領は、カーマ政権とは正反対の「保護政策」を打ち出している。

マシシは先ごろ、アンゴラとボツワナ、ナミビア、ザンビア、ジンバブエの首脳と環境相を集めた国際会議を開催。アフリカ南部諸国のゾウの管理に関する共通ビジョンを作る、という名目だったが、実際の目的はボツワナのゾウの狩猟再開に向けた支持を取り付けることにあった。

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