ファーウェイを排除してもメリットなし、5Gが遅れるだけ

<安全保障上の懸念を理由に5G計画からファーウェイを締め出した政府の決断が消費者にもたらすのはサービス遅延やコスト増などマイナスの要素ばかりでは?>

アメリカとオーストラリアは、中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)」の製品を自国の電気通信網から意図的に締め出している。

こうした規制には、安全保障上の意義があるとされている。だがファーウェイは既に通信インフラの至る所に入り込んでいるし、サイバーセキュリティ―が心配なら規制以外の手段もある。

最終的に、オーストラリアによるファーウェイ規制の直接的な影響を感じることになるのは消費者だ。彼らは5G以下の通信速度とサービス展開の遅れで満足しなければならなくなる。2020年以降は、おそらくファーウェイ製のスマートフォン上でグーグル・プレイを利用することもできなくなるだろう。

5Gは、とりわけ人口密度の高い地域での高速通信を約束する無線通信ネットワークだ。オーストラリアでは現在、一部の商業地区で限定的に利用が可能で、政府は2020年頃までに5G通信網を本格的に普及させたい考えだ。

その最高通信速度は1秒あたり10ギガバイトと、4Gの20倍にのぼる。これは4Gなら何分もかかっていた映画のダウンロードが、ものの数秒でできることを意味する。

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