子どもの痙攣には「鳩の尻」が効く(でも鳩は死ぬ)──奇妙な医学事件簿

20世紀前半には同種の事例が、いくつも確認されているというから、世の中何があるか分からない。この本では同じ症状の人間が3人紹介されているが、そばにいた人間の驚きは如何ばかりか。

◇ ◇ ◇

時に突拍子もないことを思いつく人間がいて、それが大なり小なり常識としてまかり通ってしまう、という事態はいつ、どこででも起こり得る。だからこそ「王様は裸だ」と叫ぶのは大事なのだろうし、そこから引き起こされる笑いも貴重なのだろうが、それは笑いを許容する態度が前提となる。

少なくとも、そういう態度のほうが好ましいことは確かだ。本書を読めば肩の力も抜けて、大らかな気持ちになれるかもしれない。

『爆発する歯、鼻から尿
――奇妙でぞっとする医療の実話集』
トマス・モリス 著
日野栄仁 訳
柏書房


トランネット
出版翻訳専門の翻訳会社。2000年設立。年間150〜200タイトルの書籍を翻訳する。多くの国内出版社の協力のもと、翻訳者に広く出版翻訳のチャンスを提供するための出版翻訳オーディションを開催。出版社・編集者には、海外出版社・エージェントとのネットワークを活かした翻訳出版企画、および実力ある翻訳者を紹介する。近年は日本の書籍を海外で出版するためのサポートサービスにも力を入れている。
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日野栄仁 ※編集・企画:トランネット

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