「人類はゴビ砂漠を横断してシベリアまで拡散した」シミュレーション結果

一連の研究成果は、2019年5月29日、オープンアクセスジャーナル「プロスワン」で公開されている。



研究論文の共同著者であるマックス・プランク研究所のパトリック・ロバーツ博士は、このシミュレーション結果について「これらの経路は、更新世の人類が移動した本物のルートではない」と強調する一方、「従来見過ごされてきたアジア地域での人類の存在や移動などについて、我々はもっと探るべきであることを示唆している」と主張する。

アジアでの人類の拡散の調査がさらに必要

実際、ロシアのデニソワ洞窟やチベット高原にある白石崖溶洞でデニソワ人の化石が発見されるなど、今日では人類の居住が難しいとされる地域において、かつて人類が存在した証がいくつも見つかっている。

アジアでの人類の拡散の時期や速さを解明することは、文化や技術がどのように広がり、発展したのかを解明するうえでも不可欠であることから、これらのシミュレーション結果が中央アジアや北アジアでの新たな調査やフィードワークを促すきっかけになるのではないかと期待が寄せられている。



Map Shows How Humans Migrated Across The Globe-Science Insider


松岡由希子

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