米中貿易戦争の激化で米中合作ドラマも中止

<在中アメリカ人俳優が相次ぎ失職――ハリウッド映画が中国市場から排除される?>

中国でアメリカン・ドリームをつかむ夢は、やはりかなわなかった。5月半ば、超豪華ホテルのグランドハイアット北京では新作ドラマ『父を連れて留学へ(Over the Sea I Come to You)』の記者会見が開かれていた。

中国人留学生を主人公に、潤沢な予算を使ってアメリカで撮影され、ベテラン俳優・孫紅雷(スン・ホンレイ)を起用、アメリカ人俳優も多数出演した意欲作だ。チープな作品が多い中国のテレビ界では画期的な作品になるはずで、運よくネットフリックスなどで全世界に配信されれば、出演者たちの注目度も上がるはずだった。

だが会見から3日後、初回の放送を前に突然放送中止が発表された。米中貿易戦争のしわ寄せが、こんなところまで及んだのだ。このままだと、世界最大市場の中国で大いに稼がせてもらおうというハリウッドの夢はもちろん、多くの中国系アメリカ人が抱くバラ色の夢も、はかなく消えかねない。

それなりの若さとまずまずのルックス、そして最低限の演技力と大きな野心さえあれば、中国系アメリカ人が中国のテレビや映画の世界で役者やモデルの仕事にありつくのは難しくなかった。しかしそんな時代は、少なくとも米中貿易戦争が続いている限り、もう終わりなのかもしれない。

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