米イラン戦争が始まったら、海上戦ではイランの勝ち?

<02年にイランを仮想敵国に見立てた軍事演習で米軍がめった撃ちにされていた痛い過去>

アメリカは世界最強の軍事力を保持していると言われがちだが、イランによって既に壊滅的に打ち負かされた過去がある。もっともそれは、02年にイランを仮想敵国として行われた米軍による軍事演習での話だが。

米イラン情勢が緊迫したのは、5月初めに米高官の情報として、イランがペルシャ湾岸で新たなミサイル計画を予定しているという報道が出たことに端を発する。「イランの脅威が高まっている」――それを示す情報の1つとして、イランの小型の古いボートが巡航ミサイルを運ぶ姿を捉えた衛星写真が報じられた。

確かにイラン海軍はミサイルを搭載した高速攻撃艇を保有しており、イランはこれらがアメリカの最新鋭の軍艦をも破壊できると豪語している。しかしイランのラバンチ国連大使は、「われわれは小型船からミサイルを発射などしない」と反論。

アメリカは「虚偽の情報」を利用して紛争への道筋をつけようとしている、こうしたやり方は03年にアメリカがイラクに侵攻した際と変わらないと批判した。

一方で、米イランの海上戦には、過去に1つの「勝敗」が出ている。アメリカが02年、コンピューターでのシミュレーションと実践を交えた大規模な軍事演習を行ったところ、戦艦や戦術をイランのような国に見立てた「赤チーム」が仮想アメリカの「青チーム」をめった撃ちにする結果が出たのだ。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)