米イラン戦争が始まったら、海上戦ではイランの勝ち?



仮想米軍が演習で「ズル」

アメリカは02年の時点で、イランが大量破壊兵器を保有し、ミサイル活動を通して地域の安定を脅かし、イスラム過激派を支援していると糾弾していた。そしてこの年の夏、アメリカ統合戦力軍(現在は解体)は赤チームを仮想敵に見立てて2億5000万ドル規模の軍事演習を行った。青チームを率いるのは米陸軍大将のバーウェル・ベル。イランやイラクのようなペルシャ湾の産油国に見立てた赤チームを率いるのは、米海兵隊中将ポール・バンライパーだ。

赤チームのバンライパーは青チームに巡航ミサイルの集中砲火を浴びせ、イージス弾道防衛ミサイルシステムのレーダーを圧倒し、空母打撃軍に相当する戦艦群の大部分を撃沈した。その上で、高速攻撃艇によってゲリラ攻撃を仕掛け、ミサイルや自爆攻撃で青チームの残りの戦艦をほぼ跡形もなく撃沈した。

だがこの演習を監督した米国防総省は、損失を認めるどころか米艦隊を戦闘前の状態に戻し、赤チームの戦力を勝利不可能なレベルにまで無理やり抑制した――と、不満を抱いたバンライパーが知人に宛てたメールで明かしたことが後に報じられた。



5月半ば、アーカンソー州選出の共和党上院議員トム・コットンは、アメリカはイランに「2撃」で勝てると語った。「第1撃と仕上げの1撃」で十分だ、と。

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