日本の天文衛星も影響を受けた流転のウクライナ製ロケット、カナダで受け入れへ

<2011年に日本の超小型天文衛星「ナノジャスミン」が打ち上げられる予定だったウクライナのロケットだったが、政治に翻弄され、ようやくカナダで打ち上げられる予定となった>

打ち上げを待ち続ける日本の超小型天文衛星「ナノジャスミン」

完成から今年で9年目、いまだに打ち上げを待ち続けている日本の天文衛星がある。「「Nano-JASMINE(ナノジャスミン)」と名付けられた超小型衛星は、天の川の中心付近の天体の位置と時刻変動を観測する"位置天文衛星"だ。

天球上の星の「地図」を作り、恒星が惑星を持っているか、連星の存在といった天文学の基礎データを得ることができる。国立天文台と東京大学のチームは、1990年代に活躍した欧州の「ヒッパルコス」という大型の位置天文衛星に匹敵する機能を、わずか33キログラムの衛星で実現。2010年秋にフライトモデルを完成させ、2011年の打ち上げを待つばかりだった。

出典:国立天文台JASMINEプロジェクト

ウクライナ製のロケット計画が頓挫

位置天文分野の先駆けである欧州からも活躍を期待されていたナノジャスミンだが、搭載予定だったウクライナ製のロケット計画が頓挫した。ロケットの名を「Cyclone 4(サイクロン4またはツィクロン4)」という。

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