スーダンのデモ鎮圧にアラブ諸国の影 UAE製の軍事車両や財政支援が...

<民主化デモを軍部が強制排除し死者多数。アメリカの介入がないまま、スーダンが崩壊寸前となっている。訪れるはずの「春」がやって来ない理由>

スーダンが揺れている。今年4月、30年に及ぶ独裁支配を続けたバシル大統領が軍部のクーデターによって失脚し、スーダン民主主義の始まりかと楽観的なムードが漂ったのもつかの間。この国は今や、崩壊寸前だ。

6月3日、首都ハルツームで軍事評議会に対し民政移管を求めて座り込みをしていた民主化デモを、治安部隊が強制排除した。市民側に近い医療団体によると、死者は100人を超えたという。現地で撮影された映像には、兵士が無防備な市民を攻撃する様子が映る。

準軍事組織の「即応支援部隊」が市民をナイル川に遺棄したとの目撃情報もあり、実際に川からは40人の遺体が見つかったという。インターネットはつながりにくい状態が続く。

スーダンでは昨年12月、不況や貧困への不満から市民が散発的に抗議活動を続けていた。これがスーダン専門職組合(SPA)主導の全国規模の民主化デモに発展。今年4月にバシルは軍部のクーデターで排除されたが、独裁体制自体は今も残る。

当初、暫定軍事政権は市民側への権力移管を約束していた。しかし実行に移されないため、市民は軍本部前で座り込みを続けていた。今月に入り、即応支援部隊がデモ隊への攻撃を開始し、ついに6月3日の強制排除に至った。

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