フェイスブック株主らがザッカーバーグのワンマン経営に「No!」

<先月末の株主総会で68%がザッカーバーグ会長の退任案を支持>

フェイスブックの株主の多くがマーク・ザッカーバーグCEOの会長職退任を求めている。5月30日の同社株主総会では昨年を17ポイント上回る68%が退任案を支持。退任案は議決権株式の58%を保有するザッカーバーグら経営幹部によって却下されたが、ザッカーバーグ所有の株式に通常の10倍の議決権を与える「デュアルクラス株式」構造の撤廃も株主の82%が支持した。

18年3月には英コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカがフェイスブックのユーザーの個人データを不正収集していた疑惑が浮上。個人情報の取り扱いに関してザッカーバーグの指導力が厳しく調査され、フェイスブックは30億〜50億ドルの罰金を科される可能性もある。

ニューヨーク市のスコット・ストリンガー会計監査官は「(ザッカーバーグ)1人が誰に対しても責任を負わず、場当たり的な経営で拡大し続ける事業を監視する状況は、良識に欠け、同社を混乱状態に陥らせている」と指摘。説明責任の欠如は明らかで、「閉ざされた取締役会」を開かれたものにすべきだと主張している。強過ぎる「皇帝」への批判は強まるばかりだ。

<本誌2019年6月18日号掲載>


※6月18日号(6月11日発売)は「名門・ジョージタウン大学:世界のエリートが学ぶ至高のリーダー論」特集。「全米最高の教授」の1人、サム・ポトリッキオが説く「勝ち残る指導者」の条件とは? 必読リーダー本16選、ポトリッキオ教授から日本人への提言も。



カルヤン・クマル

1

関連記事(外部サイト)