それでも「お仲間」ミャンマーに武器を売るイスラエル

<ロヒンギャを不法移民と決め付けるミャンマーと、パレスチナ人をヨルダンからの移民を見なすイスラエルの立場はぴったり重なる>

イスラム系少数民族ロヒンギャを弾圧するミャンマーに武器を売却していることを人権団体から非難され、ミャンマーとの武器取引をやめるとイスラエルが宣言したのは17年のこと。だが6月初め、イスラエルの兵器見本市に、ミャンマー軍関係者が出席する様子が報じられた。

どうやら両国の軍事協力は終わっていないらしい。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは5月、声明で「イスラエル企業は人権侵害国家に武器輸出を続けている」と指摘。「何重もの取引を経ることで、国際的な監視も政府の規制も回避している」と報告した。

ロヒンギャを不法移民と決め付けるミャンマーと、パレスチナ人をヨルダンからの移民と見なすイスラエルの立場はぴったり重なると、専門家らは指摘する。アメリカ系パレスチナ人ジャーナリストのラムジー・バラウードは15年の論説で、「イスラエルは建国の経緯について偏った歴史を語り、この地とパレスチナ人とのつながりを否定してきた」と書いている。「ミャンマーがしたことも同じだ」

<本誌2019年6月18日号掲載>


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クリスティ・マザ

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