米軍がトルコ人向けF35訓練を停止 ロシアのミサイル防衛システム導入をめぐる衝突は不可避か



「同盟国としてのトルコとは引き続き密に連携していくが、トルコの方針が変わらなければ、F35プログラムへの彼らの参加については段階的に縮小される」と、アンドリュースは述べた。

F35への直接的脅威

今回の訓練打ち切りは、「運用の一時停止」と表現されている。トルコがS400の購入を断念すれば、トルコ人パイロットは訓練を再開できる。

だが、そうなる可能性は低そうだ。シリア紛争でアメリカがトルコと敵対するクルド組織を支援する一方、トルコはロシアと関係を深めてきたことから、アメリカとトルコ間の緊張は高まっている。今回の訓練打ち切りは、その最新の兆候にすぎない。

米政府は、トルコがS400の購入を止めないとなれば、経済制裁もありうると示唆している。それが現実になれば、すでに不安定な状態にあるトルコ経済とレジェップ・タイップ・エルドアン大統領の支持率に直接的な影響が及ぶだろう。6月22日に実施されるイスタンブール市長選のやり直し選挙では、前回に続き、エルドアン率いる与党の候補が敗れるとの見通しも出ている。

ロシア大統領府の発表によれば、S400のトルコへの納入は7月にも行われる見通し。S400は、F35に対する直接的な脅威になるという。また、S400とF35の両システムが統合されれば、アメリカの軍事機密がロシア政府に漏れる可能性もある。

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