二大政党制が日本で根付かないのは「残念なリベラル」のせいなのか

与野党ともに、この傾向は変わりませんし、その結果として、理念的な、あるいは全国を一貫するような二大政党の結集軸は生まれにくいと言えるでしょう。

これに対する新しい動きも出てきています。例えば、「大阪維新」の場合は自民党と共産党を敵に回すことで「右派の小さな政府論」を政治勢力化することに成功しています。また「れいわ新選組」の主張は日本では珍しい「都市型の大きな政府論」を掲げて格差問題などをテーマにしています。ですが、こうした動きは左右に寄りすぎていて、傷んだ日本経済を立て直す処方箋にはなり得ていません。

日本政治の現状は「安倍一強」ですが、政界が野党を巻き込んだ形で再編され、実現可能な2つの対立軸に収斂されていくことが望まれます。そうでなくては、経済の立て直しや、人口構成への対策などへの国民的な合意形成はできません。そのためには新たな、そして今度こそ機能する二大政党制を構築しなければならないと考えます。


※7月2日号(6月25日発売)は「残念なリベラルの処方箋」特集。日本でもアメリカでも「リベラル」はなぜ存在感を失うのか? 政権担当能力を示しきれない野党が復活する方法は? リベラル衰退の元凶に迫る。


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