習主席は米国崇拝の投降派? 米中貿易戦争で中国の宣伝工作が混乱

米中貿易戦争に関する中国の宣伝工作が混乱気味だ。米側の強硬姿勢で5月の貿易協議が物別れに終わったにもかかわらず、習近平国家主席はトランプ米大統領を「わが友」と呼んで、米中関係がいかに密接かを強調した。一方で中国の主要公式メディアは、超大国・米国を崇拝し恐れて「投降」を主張する人々がいると非難。対米外交をめぐり習政権内部で意見対立が生じているかのような印象を与えた。

「あなたの中に私がいる」

習氏は6月7日、ロシアのプーチン大統領らと共にサンクトペテルブルクで開催された国際経済フォーラムに出席し、座談会で以下のように発言した。

一、中米間には幾つかの貿易摩擦があるが、両国は既に「あなたの中に私がいて、私の中にあなたがいる」という関係であり、互いに最大の投資者、最大の貿易パートナーだ。一、中米が完全に引き裂かれるというのは、私も想像し難い。そのような状況を私は見たくないし、われわれの米国の友人も見たくないだろう。わが友トランプ大統領も見たくないと信じている。一、「一帯一路」(中国の陸海シルクロード経済圏構想)は相互尊重、互恵のウィン・ウィンだ。中国は(米国に代わって)ナンバーワンになろうとは思わないし、植民計画を進めることはあり得ない。われわれが「マーシャル・プラン」(第2次世界大戦後に米国が実施した大規模な欧州復興支援計画)を策定することも不可能だ。

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