シリアの核施設を空爆で破壊せよ

「会っていただけるとありがたい」

異例の要請にブッシュと側近たちは驚いた。一国の指導者が自国の情報機関トップとの単独会見を大統領に要請することはまずない。会うにしても、きちんとした外交慣例にのっとって手続きを進めるのが常識だ。

そのため側近たちは、まずスタッフがダガンに会い、問題の情報を評価した上で、必要なら大統領に会わせることにした。

チェイニーはこの訪問について説明を受け、自分から同席を決めた。以前からダガンを知っていたし、オルメルトの特別な要請を考えれば緊急事態に違いないと判断したからだ。

ダガンはソファに腰を下ろすと、単刀直入に言った。「シリアが原子炉を建設している。シリアの核兵器開発計画も、核兵器の保有も容認できない」

ダガンは数十枚のカラー写真を取り出し、テーブルに置いた。チェイニーが1枚を手に取り、ハドリーとエイブラムズは別の写真を取った。

建設中のコンクリートの建物であることは、はっきりと分かった。大きなパイプが内部に設置されている。これはプルトニウムを生産するための黒鉛減速ガス冷却炉で、構造は北朝鮮の寧辺(ニョンビョン)の原子炉とほぼ同じだと、ダガンは言った。外側のコンクリートの建物は内部を隠すためのカムフラージュだという。

アメリカ側の3人は言葉を失い、ダガンの写真の説明に聞き入った。

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