シリアの核施設を空爆で破壊せよ



シリア側は戦闘機を目にすることさえなかった。戦闘機は午前0時すぎに標的上空に達して編隊を解き、一旦高度を上げてから次々に原子炉目がけて急降下した。

数秒で各機2発ずつ爆弾を投下。爆弾は原子炉の屋根や壁を直撃し、その様子は全てカメラに収められた。連続して大爆発が起き、まず屋根が、続いて壁が崩落した。原子炉は修復不可能なまでに破壊された。

戦闘機は2分弱で標的上空を離れて作戦のチーフパイロットに無事を報告、チーフパイロットがテルアビブに無線で報告した。「アリゾナ」。ミッション完了という意味だ。



ヘブライ語で「ボア(穴)」と呼ばれるIDFの地下司令室では喝采が起きたが、シュケディはまだ緊張を解くわけにはいかなかった。パイロットとの最終ブリーフィングで、シリア戦闘機と直接対峙してはならないと指示していた。シリア機が撃墜されたらアサドは「否認モード」に引きこもって見て見ぬふりをするわけにはいかなくなる。

作戦自体がなかったかのように見せ掛ける必要があった。戦闘機は一気に加速してデリゾールを後にした。午前2時、作戦開始から4時間弱で全機がそれぞれの基地に戻った。

「否認モード」に賭けて

「穴」に緊張感が漂った。だがヤドリンは部下たちの読みどおり、アサドは「否認モード」に引きこもるはずだと考えていた。

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