トランプの新たな対イラン防衛戦略、欧米、湾岸諸国とも相手にせず?



もっとも、テロの脅威から商業船舶を守る国際的な枠組みは既に存在する。米、豪、カナダ、韓国、欧州諸国などからなる多国籍海上部隊CTF150は、ホルムズ海峡、バベルマンデブ海峡、スエズ運河などの海域を通過する計2700万バレル相当の石油タンカーを監視している。

さらに、アメリカや湾岸諸国が中心となる多国籍海上部隊CTF152もペルシャ湾の監視を担っている。

イラク戦争の再現を期待

湾岸諸国の護衛能力についても疑問がある。アラブ首長国連邦やサウジアラビアをはじめとする湾岸諸国の多くでは海軍の能力が「非常に低い」と、ワッサーは言う。「センチネル計画において大きな役割を果たすことは期待できない」

そうなると、アメリカはCTF150に参加している欧州諸国に協力を求めるだろう。しかし、イランとの核合意を破棄したトランプ政権の対イラン政策に欧州諸国が積極的に協力する可能性は低い。

アメリカとイランの対立激化を受けて、イランと貿易関係を持つ欧州やアジアの大半の国々は既に微妙な舵取りを迫られている。そうした国がセンチネル計画の護衛活動に加われば、イランから「潜在的な敵国」と見なされかねない。



トランプ政権は、中東の石油を必要とするアジアの同盟国にも協力を依頼するかもしれない。

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